2013-01-01から1年間の記事一覧

佐藤亜紀『醜聞の作法』文庫版

『醜聞の作法』の文庫版が出ましたので早速入手しました。解説は渡邊利道さんです。醜聞の作法 (講談社文庫)作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/12/13メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る渡邊利道さんの解説は時代背景から作品…

『焼殺死』が届く

ゴールデンウィーク前だったと思うけど、講談社からゆうメールが届いていた。 応募総数1247人だそうです。 http://www.sirius.kodansha.co.jp/fair_namie.html天龍源一郎なら七勝八敗だが、同じ負け越し一つでも、一勝二敗だとプロ野球なら100敗ペースである…

バラージュ・ベーラ他『青ひげ公の城 ハンガリー短編集』

二十世紀初めのハンガリー作家の短編集。表題作の『青ひげ公の城』が目当てだったが、収録作が粒ぞろいだったので逐一紹介してみることに。 ヨーカイ・モール『蛙』 ヨーカイ・モールはハンガリー独立運動にも参加した、十九世紀後半のハンガリーを代表する…

アベ・プレヴォ『マノン・レスコー』

『金の仔牛』と時代背景が重なるということで再読。 初めて読んだ時は、岩波文庫の表紙の作品紹介でマノンはカナダに追放されるとあり、そこは本文ではヌーヴェ・ロルレアン(どこ?)と表記されているので、ほうかほうかカナダか、あそこは元はフランス領だ…

佐藤亜紀『メッテルニヒ氏の仕事』第五部

カールスバート決議からトロッパウ、ライバッハ、さらにヴェローナに至る一連の会議は、メッテルニヒの絶頂期であったと一般にはいわれる。この時期のメッテルニヒが会議を牛耳る様は、ヨーロッパの宰相と呼ぶに相応しい。 ウィーン会議後に現れたヨーロッパ…